市内のデイサービスで音楽ボランティアをさせていただく。
ここは普通の一軒家を借りて8人くらいの方をお世話されている。要介護3から5位の方がおられるそうだ。
1人のおばあちゃんがずっと「後で本当に迎えに来る? 」とひとりしゃべっていたのだが、隣のおじいちゃん(88)が怒って、
「うるさくてカラオケができないじゃないか。 」
といった。スタッフが彼女になり代わってごめんなさいと謝っていた。
私は自分がカラオケマシーンになったような気分だった。
あるおばあちゃんがじっと私を見つめていた。ほとんど反応がなかったのだが、 3曲目ぐらいから一緒に歌い始めた。歌詞カードは全く見ていない。ほとんど覚えていらっしゃるようだ。
終わった時、さっきの怒っていたおじいちゃんは
「あぁ本当に良かった。ありがとう。 」
と言って下さったので、とても嬉しかった。
わめいていたおばあちゃんは、
「お礼はしなくていいの?お金はあるのかい? 」と発言。
おかしくて笑いをこらえるのに必死だった。
