空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

「北海道の動物 人と野生の距離」千嶋淳著


http://www.amazon.co.jp/dp/4834253023/ref=cm_sw_r_fa_dp_tQfrub1G87T38
北海道の十勝で動物の調査の仕事をしている、千嶋淳氏の新刊が一昨日発売され、アマゾンから届いた。
この方は1ヵ月に1度海の上の動物の調査に出かけられる。9月に広尾町にお住まいのKさんの紹介で便乗して、野鳥の会のメンバーと一緒にバードウォッチングさせていただいた。
次々と著書を出しておられるが、今回の本のこの可愛い表紙は目を見張る。ご本人によると早い段階からこの写真で行くと出版社の方で決まっていたそうだ。
北海道のシマエナガだ。一度見てみたい小鳥だ。
さて内容であるが、春夏秋冬の季節によって、北海道にいる動物たち主に野鳥の生態と、人間との距離や問題について非常にわかりやすく書かれている。
白黒であるが、写真の量も凄く、面白い。その一方悲しくなる事実もたくさん紹介されている。昨今デジカメやネットの普及で、カメラマンが増え、天然記念物の自然林でひまわりの種をまいて餌付けしたり、フクロウがとまれるように勝手に撮影用に木を折ったり、呼吸するために浮上してくるクジラをおいかけたり、大切な自然の景観を壊したり、動物をびっくりさせたりする人が多いそうだ。刺し網漁によってダイビングする鳥たちの命を落としているそうだ。
漁師の人には大変申し訳ないが、定置網が多すぎるように感じた。あれではダイビングする野鳥が死んでしまう。また原発の問題があるときにこんなことをいうのは何だが、風力発電は問題がある。多くの鳥たちが命を落としているそうだ。あれは見た目も醜いがあまり採算が取れないと聞いたことがある。
人間と野生動物の共存は難しい。