空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

あれから20年

20年前の今日、私はこの家のこの部屋にいた。
ベッドの上で本を読んでいた。
激しい揺れに「神様止めて」と叫んだ。揺れは非常に長かった。地鳴りも聞こえた。
植木鉢が棚から落ちた。
私の家は大阪府の南部なので、壁紙が破れる程度の被害しかなかったが、毎日の報道や京阪神の知人友人の心配など、しばらくの間心休まる日がなかった。死者は6434人とあるが、地震の後の1年間でお亡くなりになった被災者はもっといると思う。その年の喪中はがきは非常に多かったからだ。
大きな古い屋敷に住んでいた母の友人は、愛する夫が自宅の全壊で亡くなったので後を追った。
また私のピアノの生徒Aちゃんは、ご主人の家が全壊し、奇跡的にみんな助かったが、1年以内にお母さんとおばあさんが亡くなった。ストレスというのは寿命を縮めるのだ。
夜7時のニュースの最初に、森祐里さんがインタビューされていたが画面に名前を出さず「震災で弟を亡くした人」と紹介されていた。
彼女は「この20年ずっと弟が私を支えてくれてた。」と言って泣いていた。

震災で家族や友人やペットを亡くした全ての人の喪失感の癒しのために祈った。