昨夜偶然観た番組。
ステキなトヨタ車を自ら運転して颯爽と現れた樹木希林さん、人任せにせず、ギャラの交渉まで自分でする。
ヘア担当にも監督にも厳しい。「万引き家族」ではストーリーまで変えさせている。
衣装にもこだわり、自分で縫ったり解いたりする。
NHKの担当者に対しても、気の毒になる程、手厳しくなって来た。そしてある日ペットスキャンの検査結果を見せてくれる。それはまるで「ネタ」を提供するかのよう。
数年前と今とでガンの転移がどれほど進んだか比べて見せる。あれほどの状態で、よく役者を続けているな、と感心した。
彼女はメンタルが強い。
頑固である。
歯に絹を着せないようで、一本筋が通っている。
他人に頼らず、自立している。
浅田美代子さんの誕生パーティーのシーンで「赤い風船」を歌うのだが、そこにいる半分ぐらいの若い人は一緒に歌っていなかった。寺内貫太郎一家、知らない世代なんだな。
そんな若い人々相手に、樹木希林さんは彼女の主演映画の、制作協力もしている。
亡くなる約3ヶ月前では彼女はもう、運転できなくなっている様子。
撮影現場で「終電は間に合うの?」とNHKの担当者に尋ねてあげていた。
やさしいなあ。