素晴らしい映画。
160人も殺したアメリカ兵の実話物語。
テキサスの厳格なクリスチャンの家で育った主人公は、60代で生計を立てていたが、同時多発テロのニュースを見て、入隊する。
シールと言うスナイパーの先鋭隊に抜擢され、アメリカ軍を守るため、敵を確認されているだけで160人(実際は255人)射殺し、英雄となった。
爆弾を抱えた女性や子供を殺したり、周りの戦友が死んだり、心的外傷を抱えて帰還する。
でもセラピストには「国を守るために殺したまでで、良心の呵責はない。」と言い切った。
自分と同じような退役軍人を助けるボランティアをしていたが、ある時その軍人のひとりに射殺される。
彼は伝説の英雄だったので、葬式は大掛かりでスタジアムを借りて立派だった。でもクリントイーストウッド監督は、戦争による犠牲、悲惨さを表したかったのだと思う。