空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

エイズの薬がなかった80年代「Why Women Kill ~ファビュラスな女たち~」

「Why Women Kill ~ファビュラスな女たち~」は、異なる時代に生きる3人の女性の人生が描かれているダーク・コメディーである。このドラマは、カリフォルニアにある1軒の豪邸で幸せな⽣活を送る1960年代の専業主婦ベス・アン(ジニファー・グッドウィン)、1980年代の社交家シモーヌ(ルーシー・リュー)、2010 年代の弁護⼠テイラー(カービー・ハウエル=バプティスト)が主人公となっている。

特に興味深かったのは、1980年代のエイズに罹った人たちの物語である。当時、エイズはまだ謎の病とされ、周囲の偏見や差別に苦しむ人々が多くいた。この作品では、その時代のリアルな描写を通じて、エイズ患者たちの孤独と苦悩が描かれている。

まだエイズの薬が発明されていなかった時代の苦境に立たされた患者たちの姿は、忘れてはならないものである。このドラマがその時代の出来事を取り上げることで、その意義を伝えていると感じた。1980年代のエイズについてのドラマは少ないが、この作品はその空白を埋める重要な存在となっている。

「ファビュラスな女たち」は、鋭いコメディとともに、異なる時代の女性たちの生き様や社会の変遷を描いた作品として、非常に興味深くおすすめである。