空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

ジェイン・オースティンの残した6つの作品をもう一度最初から読み返しているが、教えられる事は多い。
彼女の父親は牧師だったが、時代や人種を超えて受け入れられる文学を残した彼女は、押し付けがましい宗教色や道徳観を出さなかった。
さらに大衆小説のように勧善懲悪ではない。「Pride and Prejudice(自尊心と偏見)」は彼女の残した6つの作品すべての登場人物のテーマになっている。
人物描写が素晴らしく、ストーリーも紆余曲折するが、最終的に読んでいてやっていい事や悪いことに対する筋道が通っている事が見えて来る。
人間関係において、何時でも相手に敬意を表し、非常に丁寧である。さすがマナーの国だが身分が高い人と言えど忍耐力や相手の気持ちに立って考える心、親切心が必要なのだという事もよくわかる。
もちろん、同じイギリス人で、更に同じ上流(あるいはアッパーミドルクラス)階級の人同士に通用するのであろうが。