2005年にリリースされ米国で買ったが、その当時100%は理解できなかった映画。
10年前私はブログに書いている。
字幕で見られるようになったので、アマゾン・プライムでレンタルして観た。
(ストーリー)
若い妊婦が汽車で旅行している。貨車に預けてある大きなトランクから血が出ている。次の駅で彼女は逮捕され、43年間精神医療刑務所に収監される。
場面は43年後。イギリスの人口57人の小さな村に教会がある。牧師(Mr.ビーンで有名なローワンアトキンソン)は教会と説教のことしか考えていない上、鈍感なので、家族が崩壊しつつある事に気づいていない。
牧師夫人(クリスティン・スコット・トーマス)は隣の犬が昼夜問わず吠え続け、不眠で数週間礼拝に行かずベッドから出てこない。(誰かさんと同じ)
息子はイジメにあってるし、娘は男にだらしがない。
そこへ家政婦(マギースミス)が住み込みの家政婦として雇われて来る。
そして家族の悩みを次々解決して行くのだった。
犬はある夜急に吠えなくなる。
娘は料理が好きになる。
牧師は家政婦のアドバイスで、総会の講演は上手くいき、説教が面白くなって最終的に礼拝出席の信者が増える。雅歌はセックスについて書かれていると家政婦に教えられ、夫婦生活もうまく行くようになる。
息子をいじめた悪ガキは、家政婦が切ったブレーキで自転車事故を起こし怪我をする。
夫人と駆け落ちする予定だった男(パトリック・スエイジ)は何故か約束の場所に現れない。
家政婦が、家族の幸せのために善意で犯罪を犯していたのだ。
そして、家政婦にはある秘密があった…
この映画はゆったりストーリーが流れ、ロケがマン島の美しい場所で行われている。
ブラック・コメディで家政婦のセリフが面白い。
例)
娘「I'll kill him!(その男殺してやりたい。)」
家政婦「Oh, that won't be necessary, dear.(その必要なありませんよ。)」←もう殺していた。
夫人: So you were married too?(結婚してたの?)
家政婦: Yes I was. A long time ago.(はい。ずいぶん昔ですけど。)
夫人: Did he lose his way?(彼は道を誤ったの?)
家政婦: With a little help from another woman.(他の女性とね)
夫人: Ohh...(まあ)
家政婦: Completely lost his head over her.(彼女にすっかり夢中になったのです。)←Completely lost his headは直訳するとすっかり頭を失ったと取れる。夫は殺されていた。
「My husband totally lost his head over another woman...」これは映画のキャッチフレーズだった。
R+15は無理もない。人殺しを正当化するので教育上良くない。でもいわゆるエログロは無い。
イギリス人の慇懃でかつ表裏のある特徴を皮肉ってるのが、めちゃくちゃ面白かった。