空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

ケープコッドとナイトクラブ「セイント」

7時にうちを出てケープコッドへ。2時間かかる。
ここで4つのステーションを経営している会社へ。大きなアンテナがあって、いかにもラジオ局と行った感じだ。
私たちは、練習した通りにPowerBookでプレゼンテーションをし、会社の概要を見せ、MDラジカセで歌を聴かせ、歌詞カードを渡した。「とてもいいですね、じゃクライアントが欲しいと要ったら紹介しましょうね」と言われてミーティングはさっさと終わる。
帰り硝子屋に立ち寄り、この前作った歌はどうですかと聴く。返答はまだだ。そして秘書のダイアンはこの件はピーターが決めると言う。ピーターとはとんでもない社長の息子の事である。アポイントを延期しておいて、その事を社長に言い忘れ、「君たちを待っていたのに」と言われた事があるのだ。ああどうしよう?
彼は全く信用出来ない。またふりまわされそうだ。
ボストンに戻って打ち込みの続きをし、K吾君のコンサートに行く。コンサートはドリームシアタープログレスロックだった。たくさんお客が来ていて盛り上がっていた。彼におめでとうを言おうと思って並んでいたら、一人のおしゃべりな男の子が10分くらい占領していた。彼が振り返るとなんとジェラードだった。「ボストン中で一番うるさいやつがいたら、それはジェラードだ」と言われるだけある。
ブックストアの前でデイビッド先生にあった。彼の記憶力は抜群で、私の名前だけでなく、「コマーシャル音楽を売りたいって言ってたけどどうなった?」と聞いてくれた。名刺とボールペンを上げる。発音で困っているから練習してるのだと言うと彼は、私の発音を直す良いアプリケーションがあるから、ラボに来て使うようにと言ってくれる。親切な先生だ。
帰宅してナイトクラブのセイントへ少し勇気が要ったが一人で行く。場所は図書館の裏だ。入り口にクロークのある高級な感じのクラブだ。ライブの演奏に出ているトムとジェレミーに会う。二人とも喜んでくれ、楽屋でバンドのメンバーと一緒に食事を食べる。彼らは超うまい。トムは演奏中私の方を何度も見てくれ、ジェレミーは指を指しながら「マイガール」を歌ってくれた。12時までライブを楽しむ。客はサラリーマンとイケイケの金髪ばかりで満員、皆踊りまくっていた。アリーmyラブに出てくるナイトクラブとそっくりな雰囲気だ。ボストンなのでタバコをひとりも吸わないのがいい。トムはナイトクラブの厨房まで案内して見せてくれ、「こういうところでバンドの仕事をレギュラーで取るんだよ」と教えてくれる。そして「帰りは安全に帰れるの?」と心配までしてくれた。バークリーの先生は親切である。ジェレミーはすべて暗譜して完璧に歌い、踊りながら客を楽しませていた。本当に生まれつきのエンターティナーだ。お客は大喜びで、『Awesome(すばらしい)」と絶賛していた。お父さんもバークリー卒だと聞いたが、音楽一家なんだとか。彼は「シンコペーション」のライブを3月にレガッタバーで7月に日本でコンサートツアーをする。私は彼に歌ってもらうために歌を2種類作曲した。明日レコーディングだ。「どんな曲?今回はのどを歌めていて唸れないよ」というので「唸らなくっていい曲よ」と安心させる。