空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

ニッポンのトイレ事情

ぎっくり腰で動きの取れない一日であった。でも自分の世話は自分でした。
シャワーや食事は自分でして、いつもと変わらなかった。ベッドで黒人作家テリーマクミランの「ステラが恋に落ちて」を読む。昔読んだ時は、「年増の女が若い男に入れあげて」と思っていたが、その後自分が主人公に似た年齢に近づいたもので、ものすごく感情移入して読んだ。何といっても若い人々の腐っていない目というのはチャームポイントになるのだ。年がいくにつれ、ゆがんだり、偏見を持ったりしはじめ、以前は澄んでいた目が、次第に淀んで来たりするものだ。
Hちゃんから電話で、吉野屋(日本食品店)へ行くから、買って来てほしいものはない?と聞かれたので、ソーセージと納豆と焼きそばを頼んだ。S哉君を始め数人の友人より、心配の電話をもらい、うれしい。
Rさんという日本語の達者なアメリカ人から電話をもらう。彼女はBooBooのママの親友で、今がんの治療のためにボストンに滞在しているらしい。彼女は治療中に買い物とお料理を手伝ってくれる人を捜している。あなたは毎日忙しいか?というので、とんでもない、と答える。大変だろうがそういう仕事なら価値があるからやってみたい。彼女は45年前六甲に住んでいて、日本語が達者だ。
ピアノの調律士が来る。見事に直してくれ、85ドルを請求。でも私のピアノ教室の名刺を3枚持って行った。クライアントに渡してくれるんだと言う。彼はバークリーの卒業生。調律を2年かけて数年前に公立の学校で勉強したんだと言う。
夜、ジョンが来て中華を買って来てくれる。ジョンに日本の話をする。広島に行って原爆ドームの横で色々世界の事や平和の事を考えた、という話(アメリカはむかつく、とかそういうホンネは話してない)
列車の話、トイレの話で盛り上がる。日本のトイレには2種類あり、和式と洋式で、洋式にはチャイルドシート音姫、消毒用スプレーがおいてあり、ティッシュにかけて座面を拭くようになっていて、5年前には無かったという話をする。また多くのレストランなどのトイレでウォッシュレットがあって、どういうしかけになっているかを説明した。彼はそういうものがある、という事すら聞いた事が無かった。うちの実家にもあるし、大抵の私の友達や親戚の家にもある。あと、公衆トイレにたいていペーパータオルは無く、あってもドライヤーだけで、たいていそれぞれがハンカチを持参していて拭く、と言う話もする。最後に「男のトイレはどうなってるのだろう」というので、見た事無いから知らないけど、小さい方にウォッシュレットはないんと違うかな、と答える。

ステラが恋に落ちて (新潮文庫)

ステラが恋に落ちて (新潮文庫)