空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

まんの悪い時にノースエンド(イタリア人街)へ行く。

午前中は黒人教会へ。皆親切だ。牧師さんは先週私とゆっくり話せなかったので、今日話しかけて来て下さった。ビザが取れて本当に良かった、帰って来て嬉しい、とのこと。またブラザージェイが退院して戻って来た。久しぶりで嬉しそうだった。病気をしていっぺんにおじいちゃんになった。元空軍パイロットの彼の前歯はわずかしか無い。
グエンに、ゴスペルの楽譜を作りたいから、歌詞を教えて欲しい、と言ったら、いくらでも協力するといってくれた。
この教会のメンバーの頭の中には、伝統的な黒人教会の音楽がいっぱいつまっていて、奴隷だった先祖から歌い継がれているのだが、ちゃんとした楽譜がないから、そのまま皆死んでしまったら残らない。だからこそ、形のあるものとしてゴスペルのリアルブックを作りたい。
帰宅後、夕べの残りのトマトソーススパゲティを食べて、(Mの手製3週連続)Mの頭を染める。彼女は大喜びだ。52歳にして始めての毛染めで、いっぺんに若返った。
その後、彼女の妹で国政的なジャーナリストのマリトスさんが、ストックホルムから来たので空港へ迎えに行き、そのままノースエンドへ。
今日はまんが悪く、ワールドカップのイタリア優勝のお祝いムード一色であった。よくこんなにいるわ、と思う程大勢のイタリア人が集まり、わめいたり踊ったりイタリアの旗を振りかざして車でビービー音を鳴らして走り回ったり、うるさくてかなわなかった。元々彼らはラテンだから明るくて陽気なのだが、サッカーの優勝ということで、興奮が抑えられないのだ。
皆をレストラン近くでおろしてパーキングを捜そうとしたが、Mの車のガソリンは無く、冷房が入れられない上に、交通はイタリア人の国旗を振りかざした車に挟まれて大渋滞し、クラクションの音、喧噪、たまらなかった。やっとクインシーマーケットのパーキングに入れて、レストランへ。私のテーブルの上には何とトマトソースのスパゲティが。
皆なぜこんな物注文したのだ。夕べのメニューも今日のお昼もこれだったのに。しかも激辛であった。贅沢だがほとんど残す。
近くのジェラードのお店へ。やかましくて混雑して食べ物は不健康だ。
マリトスさんは朝日新聞英語版にも記事を書いているらしい。来週はワシントンDCで会議だとか。かっこいい。フィリピンの手織りの布を私に下さった。フィリピンの物を手にするのは始めてだ。それにしてもMの家族はすごい。医者が5人、Mもロンドンの大学とハーバードを出ていて国連勤務だし、マリトスさんも世界中飛び回っているジャーナリストでニュース誌の編集長、著作や受賞も数多い。「私は頭がいいからこれを人々のために貢献したいの」と正直なM。私はそんな彼女に、「白髪を抜き過ぎたら禿げるから、もう抜いちゃ駄目よ」と忠告し、毛染めを命令。