空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

大変な大雪としゃぶしゃぶランチと素敵なお茶会

休日。小雪がぱらつく中、前のルームメートL君とランチへ。アホの一つ覚えのしゃぶしゃぶである。1ヶ月に6回も来る客もめずらしいであろう。彼は野菜食べ放題に大喜びでいっぱい食べていた。楽しいランチとなる。窓の外は吹雪になっていて、車に戻ると真っ白になっていた。持っていた傘で払いのけ、M美さん宅へ。
彼女のおうちは、雑誌に載せたいくらい豪華できれいであった。2人の女性が来られる。みんな同世代で話が合った。ひとりの方のご主人のご両親の話が最も印象的だった。
ユダヤ人であるお父さんは21歳の時ウイーンに住んでいたが、ナチのユダヤ商店襲撃事件の前日に列車でオランダに向かった。駅に止まるたびにナチの親衛隊が調べに来て、あやしい人をつまみ出して行った。彼は平気なふりをして無事国境を脱出、オランダに着いてほっと胸を撫で下ろしたと言う。アムステルダムからアメリカ行きの船に乗り、スーツケース一つだけ持ってアメリカに上陸。英語に慣れたら電気工になる学校で勉強をし、懸命に働いて小さな一戸建ての家を買ったという。残念ながらご両親は強制収容所で亡くなったそうだ。またユダヤ人であるお母さんはストックホルムに両親から引き離されて子どもだけ疎開し、アメリカに無事来る事が出来た。お父さんとお母さんははぐれて、お父さんはなんとか先にアメリカに着いたが、お母さんは戦争中トルコなどに逃げて戦後送れてアメリカに来れたと言う。家族はその間何年も会えなかった。ユダヤ人のステレオタイプとして大富豪というイメージがあるが決してそうではなく、貧乏して苦労して懸命に働いて来た人々がほとんどだと言う。
あと、このお茶会ではバスク人についての話題も上がった。客人のひとりがバスクに旅行された経験を話して下さったのだ。面白かった。バスク語はスペイン語と全然違ってものすごく難しいと言う。
楽しくて素敵なお茶会であった。時間があっという間に過ぎ、暗くなって帰ろうとしたら、雪はさらに積もっていて、うちにたどり着いたのは奇跡的であった。