2009-02-07 恐い話 斜め向かいのベッドのおじいさんの妻が夫にささやくのが聞こえた。 「延命治療しますか?ってドクターに聞かれたけど、結構ですって断っておいたよ。嫌でしょ、あんなの」 本人に言うだろうか。そして振り向いて私に向かって、 「お父さん最期まで見てあげられるだろうか、私が先に死ぬんじゃないかって心配。」 「大丈夫ですよ」 「そうね、お父さんが死んだら楽に自分の生活を送らせてもらわなきゃ。」 本人の前でいうだろうか。こわい。