恐ろしい一夜を明かした。
斜め向かいのおばあちゃんは普段は機関銃のようにしゃべりまくるが、夜になると淑女のように静かに眠る。でももうひとりの隣のおばあちゃんは、普段はニコニコして大人しい。ところが寝入りばなになると、不気味なひとりごとが始まる。起きて歌を歌いだし、モノを捜し始める。もうひとりのルームメート老女はいつもモノを捜しているが、彼女は真夜中にそれをする。そしてカッチャーンと２度ばかり落とす。
詰め所へ訴えたら見に来て現場をおさえてくれた。そしてわたしのために開いている部屋を開けて，枕と掛け布団を持って一時的に寝る場所を移動。悪夢のような一夜は明けた。
翌朝、老女はひたすら私に謝った。
ベッドはもうひとつ空いている。次来る人が大人しい人である事を望む。起きてる間もナイスで静か、いびき、はぎしり、ねごと、おなら、で目を覚まさせない人であってほしい。
