恐ろしい夜、魔女版２

時は午前３時４０分、がたこというので，隣を見に行くと「先生、先生」と私に向かって昨日のおばあちゃんがささやく。シーツが汚れていた。すぐナースコールを呼ぶと看護師さんがきて、「浦島さんはベッドに行って下さい、」と言って，彼女の世話にかかった。
看護師さんをさんざ手こずらせた彼女は私より先に静かに眠りについた。そしてしばらくするといつもの寝言が始まり
「はははははは」
と笑い出した。やっぱり彼女は魔女だった