トロイの遺跡を発見したので有名な、ドイツ人考古学者が幕末に来日。
攘夷派による外国人の襲撃が多かったので、5人もの侍の護衛がついて江戸入りした。
彼は万里の長城を見るために中国へ行ったあとだったので、あまりの違いに驚く。シュリーマンの見た中国は臭くて汚かったようだが、その後で来た幕末の江戸は彼の目には清潔で美しく感じたらしい。
それにしても19世紀までの日本人はお風呂は混浴、すっぽんぽんで公衆の面前で着物を着てもも恥ずかしくなかったようだ。西洋人が来て「裸は恥ずかしい」と教えるまではアダムとエバのようだったのだ。
情報も無く予備知識なしで来日したシュリーマンから見た江戸時代の日本、細かいところまで書いてあって面白い。
シュリーマン旅行記 清国・日本 (講談社学術文庫 (1325))
- 作者: ハインリッヒ・シュリーマン,石井和子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/04/10
- メディア: 文庫
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