空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

ヘンリー・デイヴィッド・ソロー

ソローは1845年から2年2ヶ月2日の間、マサチューセッツ州コンコードのウォールデン池のほとりに自分で建てた小屋で隠とん生活を送りながら読書をし、散歩をし、四季折々の自然を楽しんだ。のちに「ウォールデン  森の生活」を発表して超有名になり、ミニマリストの創始者、ロハスの提唱者、スローライフの先駆けとして有名になった。ソローは当時奴隷制度だった合衆国政府に反対して人頭税を払わなくて投獄された。この本はガンジーキング牧師など多くの思想家に影響を与え、最も引用される本と言われるようになった。(暗殺された時、ガンジーはこの本を持っていたそうだ)

小屋を建てるにあたり「若草物語」の作者オルコットの父や思想家エマーソンにも協力してもらって斧を借りていた。近所に住んでいたのだ。コンコードの街中心部までクルマで6分ぐらい

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ところで、「森の生活にまつわる10の真実」の記事が掲載されていた。

10 Transcendental Facts About 'Walden' | Mental Floss

この中で私のお気に入りは「5.ソローは隠遁者じゃなかった。」である。

家から近かったので、しょっちゅう家族に会いに帰ったり泊ったり、友達が遊びに来たりしていたそうだ。

自給自足やと思ってた…

 

この本に出てくる、池から氷を切り出していた人々は、先年亡くなった絵本作家のターシャ・チューダーの曾祖父の経営していたチューダー氷会社の人々である。冷蔵庫のなかった時代、氷屋ビジネスは真冬に湖から氷を切り出していたのだ。

 

またウォールデン池の所有者はエマーソンで、若草物語に出てくる隣のローレンスお爺さんのモデルとされている。頑固じじいにされていたが、本当はソローに小屋を作る時、斧だけでなく、土地まで貸した親切な人である。

ソローは近所の人の好意に助けられていた。

豊かな思想や良い文学が生まれる背景には、経済的余裕があるように思う。

 

ところで、このウォールデン池はかつて私の通勤途中にあって、同僚のスウェーデン人は暑い日は仕事前に泳いでいた。私は肌の厚さが違うので、そんな冷たい水に入る事はできなかったが、泳げるほど美しい。周囲は保護され自然林が鬱蒼として昔のままだ。紅葉の時最高に綺麗だ。

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「あなたがたの父なる神は、求めない先から、あなたがたに必要なものはご存じなのである。」(マタイ6:8)

必要最低限だけ所有するミニマリストになりたい。