日本と米国で音楽の仕事をして来たが、結婚式の仕事は面白かった。ベトナム人の結婚式はすごい派手でやかましく賑やか。苦労して移民して来た親戚が集まる。食べ物飲み物攻めがすごく、ミュージシャンもお相伴に与れた。若い娘さんのアオザイ姿はほっそりして美しい。メイクも決めて女優さんのよう。でも結婚して子供を産んだ人は地味な「おばちゃん」になり、その中間がいなかった。多分既婚女性が派手で人目をひくと、いろいろ言われるのだと思う。
ソウルで結婚式に出席した時も、ビュッフェスタイルだったが、賑やかだった。教会での結婚式の後、お客さんが飲み食いしてる間、ファミリーだけで韓国伝統の結婚式を別の部屋でやっていた。
ビッグファミリーはどの民族も女が重要。
母であり祖母である事が、尊敬され重要視される。
男女が平等であればある程、結婚式や女らしさは重要でなくなる。国会議員の過半数が女性議員のフィンランドでは、専業主婦はいない。
日本で結婚式の仕事をしていた頃、ある東北出身の花嫁さんが「努力して旦那さんの家族に気に入られるお嫁さんになるよう、がんばります。」と手紙を読んだので、びっくりしたことがあった。新入社員の宣誓のようだった。永久就職と呼ばれた頃があったものな。
花嫁さんはビッグファミリーの召使いのようになってほしくないな。メンバーみんなが協力しあえるといいな。