実話を元にした映画。
欧米や日本映画は、文化に慣れ親しんで、理解できる。
ところが「そうでない」文化の映画は、とてつもなく興味深く、面白い。
「アリの結婚」はオーストラリア映画。
移民の多いメルボルンには、中東から来た人々がいる。コミュニティを作って狭い世間で差別や偏見と闘いながら、たくましく生きている。
主人公のアリは、あんまり賢くない高校生で、全国統一テストで68点だった。だがモスクで96点だったと嘘をつき、大変な騒ぎになる。母親は嫁を見つけて来て無理矢理婚約させるし、モスクに写真は飾られるし、今さら嘘でしたと言えなくなる。
この映画の面白いところは、オーストラリアの移民コミュニティのイスラム文化である。出身国が違っても一緒に礼拝しているが、男と女で壁で別れた場所で礼拝し、女たちはモニターを見ている。
お見合いのシーンも面白い。昔の日本のようだ。