リリージェイムズ主演のレベッカを観る。
原作を二度、ヒッチコック版の白黒映画を10回ぐらい観ているので、興味深い映画だった。
感想はひと言でいうと
「ちょっと違うで」
まず新しいレベッカは、ダウントンアビーを混ぜている。
ダウントンアビーでローズ役だったリリーコリンズが主役だし、原作にはないボケたおばあちゃんまで用意されている。
BGMまでテーマ曲に似ている。
サイコパスのダンバース夫人(クリスティンスコットトーマス)は、家政婦やなくて貴婦人に見える。
やっぱり、ジュディス・アンダーソンでなきゃ。ものすごく恐かった。
主人公は名前がなく「わたし」なのに「ド・ウインター夫人」でクレジットされているし、この人1935年だというのに、H&Mで売ってるような短パンのパジャマを着て、お城の廊下を夜中にうろついている。お行儀悪くないか?
初対面の人にタメ口だし、勝手に仮装舞踏会を計画したり、デンバース夫人に解雇を言い渡しに行ったり、産婦人科医のオフィスに家宅侵入したりしている。
あり得ない。おかしい。
マキシムを演じている俳優さんは背の高い二枚目だが、悪いけどヒッチコック版のローレンスオリビエとは、格が違う。
Netflixで観られるが、まずは1940年のヒッチコック版を観て欲しい。