北海道を代表する女傑で、伝説上の人物。
1901年山形県天童市に生まれ、2歳で母親と死に分かれたので里子に出される。
小学校4年生を終えて、実家に戻るも継母のイジメにあい、家を出ていろんな職業につく。17歳のときにシングルマザーになり、その子を養育するため身売りして、網走で遊女になる。
借金を返した後、柔道教室で知り合った男性と結婚するが、家族の反対にあったので二人で樺太に渡った。
五平餅の販売などでお金を稼いで、網走に戻るも、夫の父親が多額の借金を残して死んだので、それを返すために札幌の銀行に行って頭取にまで会って50年ローンを組む。
馬喰の免許を取得して、優秀な馬をたくさん生産して軍隊に売り、借金を早く返す。
終戦の間際、アメリカ軍が上陸すると言う噂が流れ、街は恐怖に包まれたが、イセさんが、
「わたすにまかせろ、腰巻きで刀を持って馬で海岸を走ってアメリカ軍の気を引くから、その間に逃げればいい。」
と国防婦人会で発言。網走のジャンヌダルクと呼ばれるようになった。
荒くれ男を柔道で投げ飛ばしたというエピソードも、数ある。
市民からの尊敬を集めた彼女は、戦後初めての女性市会議員に当選。七期を務め、病院の誘致、上水道敷設、遊郭をなくす活動、不幸な境遇の女性を助けるなどの人権擁護活動、数々の功績を残した。
2007年、105歳で死去。
偉大な女性だなぁ!
映画になればいいのに。