空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

ウィルスミス平手打ち事件

1週間前のアカデミー賞で起きた事件は、アメリカ人にとって忘れることのできない大きなスキャンダルだったようだ。

オスカーを受賞する直前、コメディアンのクリス・ロックがウィル・スミスの妻のヘアスタイルをジョークにしたところ、ウィル・スミスが怒って客席から立ち上がってステージに上がり平手打ちしたのだ。

この事件の直後、番組はいきなりコマーシャルを入れたが、その間デンゼル・ワシントンがウィル・スミスに近づいて、「最高の状況にいるときこそ悪魔がやってくる。だから気をつけるんだ」といった。

めっちゃクリスチャンやなぁ。

授賞式でこの事を言いながら泣いて謝っていたウイルスミスだが、世間のリアクションは大きく分かれ、「男らしい」と言う人もいれば「暴力は絶対いけない」と言う人もいる。

 

私は絶対後者だ。

サタデーナイトライブでは、思い切りネタになっていた。

モノマネ劇も。

 

リスペクト(2022)

アリサフランクリン(1942-2018)の伝記映画。

 

ソウルの女王と呼ばれた彼女のヒット曲が次々流れ、名曲リスペクトの制作背景などがよくわかった。

 

まだ幼い頃妊娠したこと、両親の離婚、夫の暴力、アルコール依存症などとの闘いと苦悩の中で、教会に立ち返って再びゴスペルを歌う。

 

レコード会社の言いなりにならず、黒人の宗教的な音楽をリリースしたところ、これが彼女の生涯で最もヒット。

ゴスペル好き、クリスチャンは必見。

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懐かしい黒人教会。泣きそうだった。

彼女の功績は本当に素晴らしい。

キング牧師の葬式で歌ったし、オバマ大統領の就任式でも歌った。

映画ではブルースブラザースで食堂のおばちゃんを演じていて、めちゃくちゃハマっていた。

有名すぎるヒット曲の数々は、今でもいろんな場所で使われている。


私は昔から彼女の大ファンでアルバムを何枚も持っている。

在学中にバークリーに来たことがあったが、バス(彼女は飛行機がこわい)が大雨で遅れ、コンサートに間に合わなかった。

どこに行くにもバスだったようだ。

「にあんちゃん」安本未子著

昨日見た映画はある10歳の少女の日記をもとにしている。

初版は昭和33年。今から60年以上前だ。

中古本はあるだろうか、Amazonで調べたら、未だ角川文庫から出版されていた。すぐ買ったところ、今日届いた。

 

素晴らしい日記だ。

親を亡くし、貧しさひもじさ寂しさとの戦い。

そんな中で兄や姉、近所の人、学校の先生、級友に助けられる。

著者はつらい経験をしているので、火葬上の煙突から上がる煙を見て「人が亡くなる」のは悲しい事だ、と涙する。

貧しい身なりの新入生とその親がからかわれるのを見て、憤怒する。

世話になったとは言え、教師の怠惰やひいきを許さない。

全部実名だ。

かなり物議を醸したろうなぁ。

 

この日記は映画化され、著者もにあんちゃんも高い教育を受けられた。

入った印税を無駄にせず、有効に使ったんだと思う。

 

今じゃ絶対出版できないすごい本。

韓国の子供が書いた「ユンボクの日記」を思い出した。

ユンボクは別居しているとは言え親がいたが、未子さんにはいなかった。物乞いをする必要もなかった。

ここが大きい違いだろうか。

 

にあんちゃん(1959)

10歳の少女が書いた日記(作文)をもとにした映画。

佐賀県の炭鉱に住む朝鮮人の四兄弟。

父と母を亡くし、兄弟は住む場所を追われ、貧乏のどん底で、苦労しながら暮らす事になる。

 

63年も前の映画なのに、知ってる俳優の多い事!

長門裕之、松尾嘉代、吉行和子、北林谷栄、その他ちょい役にも民藝の俳優さんが。

炭鉱の労働争議など、エキストラがすごかった。

ロケがほとんどで、すごく凝った映画だった。

見ていて嬉しかったのは、朝鮮人だからと差別せず、親切に助けてくれる日本人の先生達や保健婦さんの姿だった。

今見ているアップルTVの「パチンコ」だと、「日本人=悪い」と描かれていて、悲しくなっていたのだ。

 

作者は成長して貧乏から脱却し早稲田大を出られ、にあんちゃんも慶應大を出られたらしい。

本も注文したので、読むのが楽しみだ。

 

にあんちゃん

 

 

5ヶ月ぶり

昨日友人が5ヶ月ぶりに新車を見せに来た。

前回も確か買い替えた新車を見せてくれた。

5ヶ月たってまた別のを買ったようである。

 

その5ヶ月前私は美容院に行ったばかりだったが、コロナが急に増えて今まで放置。

頭髪は廃屋の庭のようになっていた。

ついにしびれを切らした美容師さんから来ないか電話がきたので、カラーとカットをやってもらいに行った。

 

減って来たコロナ患者はまた増え始める。

再び行くのは何ヶ月後だろう。

有事に備えるフィンランド人

ニュース番組で、ヘルシンキの人々が次々防弾チョッキや救急セットを買い求め、射撃や実戦の訓練を受けているというのを報道していた。

フィンランド友人J にその動画を送ったら、まさしくその通りで、今週土曜日にも自分もそこへ射撃の練習に行くところだとの事。

また防空壕も人口の8割分あるらしく、いつロシアが侵略して来ても良いようになっているというのもこのニュースで紹介されている。

友人Jはたった今防空壕になる場所から戻って来た、との事。普段はジムになっているそうだ。

 

日本も第二次世界大戦の最後に、北方領土をロシアに取られたが、フィンランドもカレリア地方を取られている。

Jのお母さんも故郷を追われて逃げて来た。ロシアにむざむざ取られるのが嫌なので、家や教会を焼いてから引っ越したという。

お墓だけは置いてあるので、フィンランドから墓参ツアーがあるそうだ。

これも北方領土の墓参ツアーと同じだな。

 

意外かもしれないが、フィンランドはロシアと戦ったため、終戦後敗戦国となった。

ある意味日本と同じだ。