空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

オレゴンからボストンまでの機内で

食べ物を分け合うレッドネックおっさんの団体が座席の大半を占領している。安全装置の説明を食い入るように身つめる。乗り馴れていないに違いない。そのうち気緊急時の説明をしているスチュワーデスをからかい始めた。驚いた事に小皺の多いスチュワーデスは甘い声でにこやかに応対している。ショータイムみたい。私には恐い顔で応対するだけなのに。それにしてもおっちゃん達笑い転げて騒がしい。半そでの人までいる。Gパンは、は、はんけつ(太り過ぎなどで上まで行かないズボンをいう)だ。どこから来た人達だろー。訛りが激しい。ほとんど知り合い同士のようだ。みかんやスナック菓子が通路を挟んで渡され合う。あ、
「ほーっほっほ」
とけたたましい声がする。これは白人おばちゃんも混じっているに違いない。
この人たち、極寒のボストンに何しにいくんだろう。ダックツアーだろうか?この人々なら氷を割ってでもジャンプするだろう。外を見たら何と強風で吹雪。視界は悪くないが飛行機が動かない。離陸する順序を待っているからかそれとも天候がこんなからか。
突然室内等が全部消え、エンジン音が消えた。調子が悪いのなら飛ぶのはやめてよね。うまく飛びますよう願うばかりだ。
滑走路の上はえらい雪。
1時間たちやっと飛ぶ。空港の順番がどうのこうのという室内放送があった。すごい吹雪がおさまるのを待って飛び立ったとみえる。寒くなって来て隣の通路の女の子たち(東洋人)はコートを来てふるえている。でも半そでのおっちゃんたちは平気だ。