空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

感謝祭のディナーに招かれる。

夕べからルームメートのジェシカの両親と妹が泊まりに来た。女中部屋(昔お手伝いさんが使っていた3畳くらいの部屋)に両親が寝て、ジェシカの部屋に妹が泊まっている。私のバスルームは女中部屋にあるため、寝てらっしゃる時は使えない。そのためこっそり必要な物を取りに行って3階のバスルームに運ぶ。
彼らは非常に「大きい」人々だ。縦にではなく横にだ。遺伝なのか、あるいは食生活に問題があるからか。台所でクランベリーソースを作っていたが、なべの中に砂糖を箱から大量にぶっかけていた。ああいう事をすると皆ああいう体型になるのだ。それとジェシカ家には家訓があり、「出された物は決して食べ残しては行けない」そうだ。ポルトガルから来た一世のジェシカのお父さんはかたくなに守っているらしい。でもあまり健康に良い家訓とは言えまい。
お昼頃ジョンが迎えに来る。ドレスアップした私を見て、「家に帰って服を着替える」と言い始め、彼の家に寄って遠回りしてロードアイランド州へ。州境を越えると、雪が積もっていた。
ジョンのママ、ナンシーはごく普通の感謝祭ディナーを用意してくれた。まずグリーンサラダ(トマトとフェタチーズに3種類のドレッシング)から始まり、チキン、マメの炊いたの、アップルソース、クランベリーソース、マッシュポテトにグレービーソースだ。あとブルーベリーパイと焼いたお菓子とケーキがデザートだった。ピアノを弾いたり、写真を見たりして楽しく過ごす。亡くなったジョンの父は非常にハンサムであった。写真アルバムは年代順序がバラバラに貼られており、1ページごとに数十年前後していた。ジョンの写真は弟のより圧倒的に多く、どこの国も同じだなと感じだ。「写真が少なくて、ああ、かわいそうなビリー」(弟)とつぶやくナンシー。
彼女の友達の写真をいちいち説明してくれたが、最後に「でもねえ、亡くなったのよ、もう。」と言うのが気の毒だった。その中である夫婦の写真を指差して、「彼女は私と同い年で、隣にいるご主人は亡くなったんだけど、先週火曜日に再婚したのよ」と言うのには驚いた。「78歳で??」と思わず叫ぶ。すると「あら、ナントカさんなんて、今年6月に83歳で結婚したわよ。いくつになっても希望は失っては行けないわ。」というではないか。頭がくらくらした。
ジョンから聞いた事無かったが、ナンシーは40代後半で未亡人になった後、大学院に入って修士号を取り、カウンセラーをしていたそうだ。「あなたは私の下手な英語でもものすごく聞くのがうまいです。だからプロのカウンセラーが出来るかも」と言ったら、「実はね」と教えてくれたのだ。アメリカのおばあちゃんは、パワフルだ。