空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

真夜中のER

化学療法の点滴を予約しているというのに、いつまでたっても行こうとしないRさんと2人の医者。結局20分遅れで病院へ。家まで用事等で2往復する。
いらなくなったリクライニングチェアを貰いにモルデンへ。タダ程高いものは無い。なぜならそれを運ぶ前に中国人のためにベッドを運ぶのと、日本人のKさんのためにパソコン机を運ぶのを手伝う事に。筋肉をいっぱい使った。日頃の運動不足を感じるのはこういう時だ。
美林へ行って食料を買い、2軒隣のカッチビデオで日本のテレビ番組のDVDを借り、帰宅して機嫌良く料理したり掃除したり「世界まるごと不思議発見」を観ていたら、メイン州に行ったはずのアジザンがひとりで帰って来た。なんでもRさんの具合が悪くなって引返してきたとの事。彼女はMとベスイスラエル病院のER(救急外来)にいるそう。すぐに行く。パーキングに車を入れてベスイスラエル病院へ。受付で「ERはここでなく、信号3つ向こうだよ」と言われ、そちらへ。(駐車場を出る時、トラブってなかなか出してもらえず大変だったが、まわりの人に助けてもらう)屋上に救急用のヘリが飛び交う大きな建物へ。Rさんの名前を言うが「見当たらない」と言われる。彼女のいつも行く病院の名前を出してしばらく受ねばったら、ひとりが「ブリガム・ウイメン病院じゃない?だってベスイスラエルと同じ病院なのよ」と言う。この広いロングウッドメディカルエリアは、沢山の病院で構成されている。どうもハーバード医学部の病院で、皆繋がっているようだ。やっとのことで、Rさんの病院を発見。警備が厳しくなかなか中に入れてもらえなかった。そりゃ、銃社会のERだもの。撃ち合いで担ぎ込まれる患者も多いだろうから、仕返しやとどめを刺しに来る人を入れてもらっては困るから、その方がいい。
ERの中は5〜60人のスタッフでいっぱいであった。どの人も忙しく働き、医者、インターン、レジデント、ナースと服の色で分けられている。テレビドラマのERとそっくり。ただ違うのはずっと待たされてぐったりしている人が多いという事で、テレビではそういうところはカットされるだろう。うめいている人、泣いている家族、鳴り響く電話の音、ストレッチャーの音でいっぱいだった。
Rさんはいつもの薬の副作用で少し変になったのと暑くて脱水症状だったのとで、大した事なかったが、念のため一晩入院する事になった。頭部のCT、胸のレントゲン、点滴、心電図、一晩の入院と費用にしたら軽く5000ドル以上はするであろう。つくづく日本は良い国だと思う。1時半頃私だけ帰宅。Mは自分んがRさんのパートナーだと医者に言っていた。うーんやっぱりそうだったのか。でも人が人をケアするのは家族でも他人でも男同士でも女同士でも良いではないか。