空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

ドーチェスターの黒人教会へ行く

早朝車屋に電話。タイミング・チェーンの引っぱり具合をチェックするように言う。夕方修理が終わったというので貰いにいく。汚い修理屋の前で私の車のボンネットが開けっ放しになり、エンジンのチューブが一本取れていた。ベトナム人の修理工は
「このプラグがだめになってるよ。同じの買って来て」
と客である私に命令。隣のパーツ屋で買う。彼は私の目の前で、さっさと取りつけ、「これで出来た」という。保障期間のため無料。
それにしても本当に大丈夫だろうか。止まらずに走るようになったが、音はまだ少し荒いような気がする。
ある音楽学校から電話。面接に来ていただきたい、という。もちろん行きますと言って帰って住所を調べるとなんとニューハンプシャーだ。隣の州じゃないか。いくらニューイングランドの州は小さいとはいえ、ちょっと遠いのではないか、と思うが、取りあえず行ってみようと思う。
夜、ボストンで一番大きい黒人の街ドーチェスターにある、ザ・ニュー・フェローシップバプテスト教会へ行き、うちの聖歌隊の伴奏をする。この教会の建物は元劇場だ。2階席まである。アンティークな建物で軽く100年は経ってるだろう。大きいハモンドオルガンとグランドピアノが置いてあった。ピアノはがたがたで、レのキーが上がって来なかった。ドーチェスターは夜になると犯罪多発地域になるため、お店のウインドウは全部檻のようなシャッターが下りていた。まわりの人々は黒人ばかり。活気のある魅力的な場所だが、地球の歩き方には乗っていない。こういう場所にこそおいしいソウルフードの店や、珍しいものを売っているお店や、ヒップホップのTシャツ専門店がいっぱいあるのに。そういう私も車の中から眺めるだけで、歩いた事はない。臆病者だし、犯罪に巻き込まれたくないのだ。