空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

痴人の愛

谷崎潤一郎の「痴人の愛」を読みおえる。この本は家にあったので十代の頃読んだが、全く面白さが分からなかった。今回読んでみて、非常に面白かった。まず大正時代の東京の風俗が面白い。今と大して変わってないが、服装や言葉遣いが古い。女給だったナオミが桃割れを結っていたり、若い大学生が「よござんす」と言ったりする。ナオミは、貞操観念のない女の子。主人公と援助交際して貢がせ、セフレが沢山いるのだ。夫はマゾヒストの一種だろうと思う。妻に入れあげて、破滅的になって行く。さすが文豪だけあって、うまく書けている。日本人は80年前も今も変わらないなと思う。昔の女性はただ耐えていたわけではないのだ。


午前中は黒人教会へ。午後からパークストリート教会へ。興味深い話を聞いた。パークストリート教会の牧師が苦手な人が教会に来た。彼は障害者で、臭い人で、月一回の無料食料品サービス日に山ほどもって帰るそうなのだ。神さまが牧師さんに「彼を家まで車で送りなさい」と言われた。「神さま臭いから嫌です」「いいえ、連れて帰りなさい。私の前で良い香りというのは、良い行ないによる芳香だけだ。」牧師さんは、彼を家まで連れて帰っそうだ。
4時からの礼拝に遅れて入る。ジョンがいたので並んで座る。礼拝後、アンジェラ、ケリーと教会の地下室でピザとサラダをごちそうになる。教会のおごりだった。バークリーの最初のセメスタで一緒だったルークに4年ぶりくらいで会う。今はウースターに住んでるそうだ。

夜ふたたび停電騒ぎ。私の部屋だけだ。今年になってから3回だ。なにかがおかしい。台所のヒューズを替える。