空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

新しい生徒に脱帽

音楽学校へ。
1ヶ月ぶりにレッスン。みな嬉しそうにやって来た。どの子もかわいい。インド人の女の子は一番進み方が遅い子なのだが、リサイタルに出ると言ってはりきっている。彼女はまれに見る美少女なので、きれいなドレスで何かちょっと弾くだけで、親と観客は喜ぶと思う。
今日から私の生徒がひとり増えた。新しい子は黒人で11歳の男の子。1年家庭教師のピアノの先生についていたが、一度やめてもう一度がんばりたいのだとの事。目の大きい賢そうな子。初歩の本を一通り弾いてもらってリズムを直してもらった。黒人でもリズム感ない子もいるのかな、と思ったら、最後に自由に好きなピアノを弾かせてみてびっくりした。ノリがうまい。リズムとノリとは別のものだ。私は黒人教会で学んだはずだが、彼には脱帽だ。リサイタルに出るよう勧める。彼は友達とバンドをするそうで、教えてもらったんだ、との事。友達の影響は大きいものだ。

中国人の母親に「テクニックと手の形について教えてやって欲しい」と言われた。ハープは手の形の善し悪しで、音にすぐ出る。だが、ピアノは少し違う。厳しい訓練をすることで、ピアノがいやになってやめる子どもを多く見て来ているので、私はジュリアードのある先生の意見を採用している。多くのすぐれたピアニストが、以外とひどい手の形をしているので、手の形のことは昔ほど言わなくなっている、と彼女に説明した。それより重要なのは音楽が好きになる気持ち、やりたい気持ちをそぐわず、かつ譜読みに必要な知識、音感、リズム感、フレーズ感など子どもの時にやっておいたら得することを今のうちに植え付け、育てるのだ。ハノンやツェルニーなど難行苦行としかいえないテキストは頼まれても絶対使わない。スケールやカデンツは能力に応じて練習してもらうが。母親は私の意見に従う、と言ってくれた。