空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

ジェノバへ。

夕べのテレビニュースで「ジェノバの大雨と洪水の被害」をやっていたので躊躇したが、前日に切符を買ったのでジェノバへ行く。
途中から雲から光がさし始め、2時間後に到着したときはすっかり晴れていた。さっそく新聞売り場を捜し、一日乗車券を買う。
高い所が好きな私は、ケーブルカーに乗ろうとした。すると工事中で使えなかった。インフォメーションへ行って言うと、エレベーターで展望台へ行くように、と言われた。行ってみると有料エレベーターが丘の下のトンネルから出ていて、上に上がれるようになっていた。観光客だけでなく市民の足にもなっていた。
展望台から地中海が見えた。これは生まれて初めて見る地中海である。
ジェノバは港町でごちゃごちゃしていたが、世界遺産の邸宅街があり、古めかしくて美しい。何キロも歩き回る。
王宮でツアーに参加。
案内役のおじさんは英語が全然わからない。私の質問にまわりの人たちが答えたり、通訳したりしてくれた。ブルガリアから来た音楽アカデミーの学生3人がツアーにいて、英語が流暢な人たちで、バイオリン、ビオラ、チェロを弾くのだと紹介してくれた。私がピアノを弾くというと、ピアノ四重奏が出来るねえ、と言って笑った。音楽をやっていて良かったと思うのはこういうときだ。
元禄年間に日本で注文して作らせた花瓶があった。まわりの金細工の把手などはフランスで作らせたものだそうだ。
広場や教会などをうろうろして港へ。小さいながらも新しい地下鉄もあり、バスも沢山出ていて、街を2周する。
本来なら美術ファンが行くべき美術館があと4つあったが、くたびれたのでやめにする。
帰りの列車は満員だった。イタリア人に「この列車はミラノに行くのですか?」とイタリア語で尋ねられて、「ミラノ、ツェントラーレ」と答える。「グラッツェ」と言われた。
列車の席はイタリア人の女性が隣に、反対隣に修道女が、向かいに夫婦が座って、楽しく過ごす。もちろん何言ってるかさっぱりわからないが、私の言う事はなんとなくわかるようであった。


ミラノに戻ってコインランドリーへ。中国人の女の子がいて、親切に使い方を全部教えてくれた。弁護士だという。賢そうな子だった。