江戸末期に来日した人々の印象をいっぱい集めて項目別に紹介した本。
なんと日本の人々が幸せそうに生きているように見えたのだろう。
この作者はかつて美しかった日本の事を、外国人たちの言葉を借りてノスタルジックに描いている。少々「乱暴だな」と思うし、「これは違う」と思うふしもある。
でも読んでいて大いに考えさせられた。昔から変わらない光景なんて本当に私たちは大切にしない。空家があるのに、田んぼをつぶして新しい家をどんどん建ててしまう。田んぼは何世紀も人々に大切にされてきたのに。簡単に金のために風景を壊してしまうのだ。
何とか国を挙げてでもかつての美しい風景を残してほしい。屋根の色を決める、とか近代的な建物でも見た目を古い日本風にする、とか。
読んで悲しくなった。
- 作者: 渡辺京二
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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