空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

室生犀星「幼年時代」

金沢で幼年時代を過ごした著者。武士だった父と小間使いの間に生まれたので近所の家に養子にもらわれて行ったが、1日2回実母に会いに戻る。ところが、ある時実の父が死に、小間使いだった母は暇を出され行き方知れずになってしまう。そして彼は二度と母に会わなかったそうだ。悲しすぎる。
小学校に行くと先生は陰険で体罰をするし、養子先のお姉さんだけが親友となってくれたが、嫁に行ってしまう。
明治の子供ってなんて悲しいのだろう。先生も恐いし、お母さんとも生き別れになる。
室生犀星は金沢で生まれ育った。私の祖父も彼より9歳若いが、そうだ。子供の頃父に死に別れ、一過バラバラになり、兄弟は4人も養子に貰われて行った。
室生犀星と祖父との境遇がなんか重なってしまう。