北米には、大草原の小さな家のローラが着ていたような飾り気のないお揃いのデザインのロングワンピースを女が年齢問わず着ている宗教コミュニティーが、4種類ある。
このうち1、2、3はアナバプテスト派の伝統を守るクリスチャンコロニー。最も戒律が厳しいのはアーミッシュだろうと思う。髪の毛を隠し、飾り気のないドレスを着るのは聖書に基づいているとの事。
4のモルモン原理主義は一夫多妻である。特殊といえよう。彼女たちは髪を凝った結い方するので有名だ。
いずれにせよ、開拓時代の女らしい大草原ドレス(Prairie dress) とボンネットを着せて14歳で学校を辞め、家庭とコミュニティのため従順・謙虚・質素・勤勉こそ信仰の基盤だと教え込まされている女たちが、アメリカには結構な数いるのである。
大草原ドレスは素敵だし、女らしく魅力的だ。
でも自由や教育の制限されている世界で、果たして幸せだろうか?