ジョン・スタインベックのエデンの東を読み終える。
30年ぶり。新しい訳もわかりやすくていい。
さて、この話は南北戦争から第一次大戦までの親子3代のドラマで、旧約聖書の創世記の話に絡めている。
多くのハリウッド映画や北米文学同様、キリスト教を知り尽くしているが、捉え方はネガティブ。
召使いの長老派クリスチャンの中国人がとても印象的だ。彼の話の中から、アメリカ大陸の鉄道は、中国人の過酷な労働で作られた事がよくわかった。北海道のタコ部屋と同じだ。北海道とアメリカ大陸じゃ距離がハンパでなく、どれほどの犠牲者が出た事だろう。
スタインベック「チャーリーとの旅」から触発され、北海道を車で旅している私だが、「エデンの東」からも「人生をやり直す」生き方に感銘を受けた。
スタインベックの母の家族が登場して来る。実話なだけリアルで面白い。2巻の飛行機に乗るエピソードはお腹よじれる程ほど笑った