「牧師といのちの崖」を観に元町映画館へ行く。
白浜バプテストキリスト教会の藤䉤牧師のドキュメンタリー映画だ。
先生の活動を知らない人が見たら、どんなふうに感じるだろう。
本当の藤䉤先生は朝から晩までずっと教会だけでなく、まちなかキッチン(弁当屋)、コペル君(学童保育)、老人ホームに通ったり、警察から連絡を受けたら三段壁に行くし、24時間他人のために働きっぱなしだ。
そういうところをもっときちんと描いて欲しかった。ご夫婦のやりとりと不機嫌そうな先生も、観客には誤解を招くし、ちょっとないでこれは、と思った。
森君のことは残念だが、映画では先生が力のなさにうなだれているように描いている。
観た後「ああ感動したなあ」と思う人もいるかもしれないが、私は監督には悪いが、違う。
先生は900人助けたし、100人自立に導いた。ご夫婦は協力しあってるし、子供達も良い子に育っている。
私が監督なら、白浜の美しさ、住民の協力体制、三段壁のイメージアップの取り組み、藤䉤先生の日常(例、コンクール銀賞受けた聖歌隊の厳しい練習、畑仕事、学童保育の楽しそうな子供たち)
そういう白浜での魅力的な生活の中から、先生のがんばりを撮りたい。