空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

コープリーへ

コープリーのカイロプラクティックへ。彼の患者に私の友人夫婦がいるのだが、彼らに昨日会いましたよ、とドクターに伝えたら、彼は満面の笑みで「彼らは良い患者だ」と賞賛する。そして「紹介してくれてありがとう」と言う。ドクターは治療の腕もいいが、商売の腕もいい。
むつみさんにピアノを教える。音楽療法士の彼女はいろんなスタイルに挑戦したいらしい。バークリーで習った事が役に立てたら嬉しい。
山口瞳の「血族」をもう読む。これを読むのは15年ぶりで2度目だ。彼がお母さんを非常に愛していたのがよくわかる。それにしてもここまで家族の秘密を書いて親戚の人々に色々言われなかったのだろうか。勇気のいることをしたと思う。色街で遊郭を経営していたお母さんの実家を「恥とは思わない」と言われるが、彼女は死ぬまで隠し通して来られたからきっと恥だと思っていたのだろう。彼女がたまたま生まれた家だったので選んだ職業だから彼女がそう思うのは無理もない。でも遊郭というのは女性を売り買いして閉じ込めていたわけだから、作家も今頃あの世でお母さんに怒られているんじゃないかな。
うちの父方の実家は名古屋で質屋をしていた。引き取りに来なかった質草の中にきれいなかんざしがいっぱいあって戦争で焼けなかったのでうちに保管してある。これらは色街の芸者さんがお金を借りに来た時においていった物だ。彼女達にはどんな背景があったんだろう。

血族 (文春文庫 や 3-4)

血族 (文春文庫 や 3-4)