ジェームズ・ディーン(1931-1955)はインディアナ州で生まれた。
赤ちゃんの時から、ジェームズ・ディーンである。
お父さんに少し似ている。
子供の頃から、カメラ目線だ。
9歳で母親を亡くしたので故郷の父方の伯母家族に育てられた。
場所はインディアナ州フェアマウントという人口3000人弱の小さい町。白人98%。過疎化が進んでいるのか…と思ったらそうではなく、ずっと人口の増減がない。
1830年フレンド教会(クエーカー)が移住開拓し、住み着いている。
ジェームズディーンの先祖も4代前まで親戚もほぼ皆インディアナ州の近所に埋葬されている。
彼も彼のお母さんもここに眠っている。
ジェームズディーンが映画の中で、いたく農場の光景に溶け込んでいたのは、ここにルーツがあったのだ。
ジェームズが死ぬ7ヶ月前、まだ無名だった頃、有名な写真家が故郷に来て撮ったエピソードは、映画「ディーン、君のいた瞬間」にもなった。
敬虔なクエーカーの祖父が1904年建てたこの家は、今も写真に映っている従兄弟のマーカスJr.が住んでいて、遺産の管理をしているそうだ。
Google street view で見たら、このまま保存されている。
妻や子のいなかったジェームズディーンの遺産はすごいだろうな。でも今も同じ家に住んでいるって、敬虔な生き方だと思う。
彼の書いた記事。映画のジェームズディーンとは別人の、優しくてよく遊んでくれる良い兄ちゃんだったと語る。
ところで、従兄弟のマーカスが紹介するジェームズディーンの高校時代の車がすごい。赤いフォード1949年。プロム(卒業ダンスパーティー)にもこの車で行ったそうだ。アメリカの牧場って豊かだったのだ。
マーカスは事故死の時はショックだったと回想。参列者は3000人。フェアマウントのフレンド教会始まって以来の大きいお葬式だったそうだ。
毎年命日に集まってメモリアルが行われ、ちょっとしたイベントになるようだ。
故郷の葬儀屋の棺桶でふざけるジェーン。7ヶ月後本当に棺桶に入る事になるなんて、誰が思っただろう。
彼の死後祖父母のインタビューが残されているが、日本から人形や雑誌その他いっぱい送られてきた、と紹介していた。ちょっとご迷惑だったのではと思った。
街の中心のヴィクトリアスタイルの家が博物館になっている。いつか寄ることがあれば行ってみたい。
*1:牧場から車で1分のところ。https://goo.gl/maps/673pw4L5GZu