「兄の終い」で、亡くなったお兄さんの人生について興味深く読んだが、新著の「家族」はその背景にある著者の家族の歴史が記されている。
始まりは絵に描いたような幸せそうな家族だったが、乱暴者の兄、父と兄の喧嘩、母と兄の共依存、家族は崩壊していく。
なぜこの家族は崩壊したのだろう?
「お金」にあったように思う。
お母さんはお店を経営し、お金があった。
高校を中退した兄に、請われるままにお金を貢いでいた。
共依存の関係である。
立派だと思ったのは、著者が最後にお兄さんにお金の無心をされても、キッパリ断ったことである。
彼女にも家族があるからだ。
身近によく似たケースがあっただけに、色々考えさせられた。
教訓
成人した子供に、小遣いをあげてはいけない。