英語を直訳すると、「アルカトラスの鳥男」である。
刑務所で300羽の小鳥を飼った終身犯ロバート・ストラウドの実話を元にしたもの。主演はバートランカスター。
アラスカで人殺しをした男は、刑務所でもトラブルメーカーだった上、カッとなって看守を殺してしまったので、終身犯になり、独房に入れられた。
ところが、ある時雀の雛を拾って育てた事がきっかけで、鳥の研究を始める。
理解のある刑務所長の計らいで、カナリヤを飼うことが許され、病気になったら薬を研究して発明した。
論文を次々発表。著書も発行された。
ところが、所長が交代し、ある日突然アルカトラス島に移送される。
主人公の若い年から老年までを好演。
小鳥に出会うまでの無愛想な荒くれ者だった主人公は、鳥の研究で協力者に感謝するような人物になる。
刑務所の人権について深く考えさせられる、素晴らしい映画だった。