90代の両親が、支え合いながら老老介護して行く姿を、映画監督が記録してナレーションを入れるドキュメンタリー映画。
興行的に成功した話題作だ。
監督のお母さんは認知症。
自分でもそうではないかとわかっているのか、お正月の挨拶の時、「ぼけますから、よろしくお願いします」と付け加えてにっこり笑う。
それが映画の題名になった。
とにかくおじいさんもおばあさんも笑顔が素敵。広島県呉市の坂道の多い港町。方言も味わいがあって良い。
脳梗塞で倒れた妻に会うため99歳の夫が片道1時間かけて毎日病院に見舞う。
このおじいさんは、いつもニコニコしたユーモアのある方で、お葬式で棺桶の前で「ここで生き返って出て行ったらみんな驚くだろうな。」と呟く。
涙なくしていられない映画だけど、クスッと笑える。
お父さんは今も101歳でお元気で、要支援1なのに介護サービスを受けていないらしい。東大出のお嬢さんは親孝行をされたなと思う。
このお父さんを見て学ぶ事は、独立心があって、いつも笑顔で感謝を口にしながら生きている事だ。
危篤の妻にありがとうを伝え、娘にも感謝の気持ちを伝える。