空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

吹雪(ブリザード)

一晩中吹雪はやまず、時折ひどい風が吹きつけた。頑丈に出来ている築95年のこの家はびくともしない。
朝起きたら雪は塀より高く積もっていた。2階から見ると庭の木やストリートサインは半分くらいしか雪の上に出ていない。ドアは吹きだまりが出来て動かず、除雪車も昼近くまで来なかった。


車は雪に埋没。教会は休みで、テレビを見ても雪のニュースとスポーツだけ。仕事をしようとオーディオインターフェースをつけるがうまく音が出ない。長年使っていたオーディオケーブルは先が折れるし、腰はあまり本調子でないのでハープの稽古は出来ないし。ハープの先生に電話してその事を話す。
2月下旬までにアイリッシュショーに出たいかどうか決めるように言われる。
夕方雪がやんで、近所の人もうちの人々も一斉に雪かきを始めた。私は腰の事があるのでしなかった。
数時間雪かきを終えたトレーシーに腰が悪いので雪かきが出来ないと言い訳すると,
「明日Sちゃんと2人だけで雪かきをしないと行けないの?」
と言われた。それは当然だ。でも悪いけど私は出来ない。でも雪国のボストンでそんな言い訳通用しないのかもしれない。そこで彼女に
「じゃ、友人を頼んでみるから」と提案。ちょうどドーンがうちに仕事のようで立ち寄る事になっていたのでついでにブレイクも連れてくるように頼む。その結果ミツくんも一緒にタクシーで来る。皆でハヤシライスを作っている間ドーンはブレイクに、
「あなた、雪かきしなさい。NOW」と命令。彼は1時間あまり一人で黙々と大量の雪をパーキングから運び出していた。窓から見ているとすごい早さで駒送りのようだ。それにしてもアメリカ人の女性はすごく強く男性に命令するものだ。また彼らもよく言う事を聞く。
夕食とデザートをたらふく食べ、夜中まで皆で音楽を聴き、うわさ話をし、情報を提供しあい、オーディオインターフェースの使い方を教えてもらう。
ブレイクにチョコレートを3つお礼に渡す。非常に喜んだ彼は帰宅してから自分の写真を撮ってメールで送って来た。彼はチョコ中毒なので、チョコさえもらえれば銀行強盗だってするそうだ。