空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

お見舞いに行く。

ロングウッドのダナ・ファーバー癌研究所へ。Rさんの検査につきあったあと、彼女のガン患者仲間ナンのお見舞いに行く。アメリカの入院病棟に行くのは始めてだ。丸いナースステーションのカウンターを中心に、部屋がある。どれも個室で重篤な患者ばかりだ。無理もない、この国では手術は日帰りが当たり前、入院なんて高くつき過ぎて余程でないとしないのだ。ナンはなんとカリフォルニアから手術のために来ている。彼女はGISTという名前の大きいガンが肝臓と腎臓に出来て、臨月の妊婦のようになってしまい、腸を圧迫するので便も通らなくなってしまい、このままでは確実に死ぬけど手術出来ない、とカルフォルニアの病院で言われ、ボストンまで来たらしい。カリフォルニアとボストンと言えば、アメリカの西の端と東の端だ。飛行機で7時間半。一か八かでやってくるとは勇気のある女性だ。手術は成功して、彼女のガンは全部取れたらしい。相当危険の伴う大きい手術だったようで、10日経った今もまだ入院中で、流動食を鼻のチューブから入れ、点滴をつけっぱなしであった。見るからにしんどそうだったが、彼女はガンから解放され、そして何と言っても生きている。
Rさんのガン友達は皆遠いところから来ている。理由はダナ・ファーバー癌研究所がGISTという消化器系のがんの世界的にトップレベルの病院だからなのだそうだ。待ち合いに座っていたスティーブはミネソタから来たと言う。彼は化学療法のために2週間ボストンに滞在している。何とボストンにはこういう遠方から来ている患者のために1泊20ドルで泊まれるホテルがいくつかあるらしい。例えばウエスティンという高級ホテルは、8室そういう部屋を用意しているらしい。素晴らしいシステムだ。日本人のGIST患者がもしアメリカに治療に来た場合、まず15万ドル預けないといけないらしい。理由はアメリカでの保険がないからだそうだ。そのお金はもし手術を必要としなくて、費用がかからなかったら返してもらえるらしい。
Rさんの今日の検査結果は非常によく、ガンは少し大きくなったのもあったが、ほとんど小さくなったか、大きさが変わらないらしい。また血液検査の結果は良好で、いつも渋い顔のドクターモーガンもにっこり笑った。彼女は嬉しくて電話をかけまくっていた。
午後から、ヘアサロンへ。夏なのでうっとうしいので短くする。スーパー88へ。冷麺を食べる。
Mミさんにピアノを教えて家に帰る。きんぴらと、キヌア入りの玄米、ケーレとブロッコリーの茹でた物を食べる。マリレンを迎えに南駅へ。彼女は勤務先の国連での人間関係に悩んでいる。