空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

ケンブリッジ市長室でハープを弾く

晴天で暖かい一日。音楽事務所のハラを乗せてケンブリッジ市役所へ。「車はどこへ停めたらいいの?」と聞いたら、その辺のパーキングメーターを利用するようにという。25セント玉がたくさんいるではないか。そんなに持っていない。いるんだったら始めからそう言ってほしい。近くの銀行へ行くと長蛇の列。でも受付の人に事情を話したら、即座に両替してくれた。
市役所の市長室はアンティークな家具が置かれ、暖炉があり、すてきなところだ。私のハープはそこに置かれていた。2時間弱クリスマスの曲を弾く。
「きれいな演奏をありがとう。」と言う人、「そのハープって大きすぎなくてちょうどいいわね。」と言う人、「使ったお皿はどこに持って行ったらいいのでしょうか?」と尋ねて来る人がいる。私があまりに素人っぽい演奏なので市役所の職員に見えたのだろうか。中国服を着た女性が「あなた中国語話せる?」と近づいて来た。彼女としばらく話し、名刺を欲しいというので差し上げる。
後10分で終わり、という時になって指がだんだん痛くなって来たころ、市役所の女性が、あなた何も食べてないの?何かとって食べなさい。と言ってビュッフェへ案内してくれた。せっかくだから演奏をやめて好意に甘える。日本だったらこんなことしたら首だろうな、と思いながらライスやクラッカーや野菜を食べる。
演奏後、市役所のお兄さんが車を止めてあるところまでハープを運んでくれる。相当重かっただろうと思う。「重いでしょう?」というと「いいや、それほどでも」という。男だったらそう言うであろう。気の毒なことをした。
夜はゴスペルのリハーサルへ。「髪切ったでしょう?」とマティ。おしゃれ感心度ナンバーワンの女性だ。
今日は母の70歳の誕生日。帰国して一緒にお祝いしたいところだが、夕べテレビ電話のスカイプでおめでとうを言う。妹尾河童野坂昭如の対談の本に人生は70代が一番いろんな意味で良い、と書いてあった。私もそう思う。積み重ねて来たものを刈り取る時期だからだ。