レイシストを反対する人ほど、実はレイシストだというのをアメリカで聞いたことがある。真意の程はわからない。
その一方で、自分もそうではないかと思うことがある。
アメリカにいた時私は何度、中国語やベトナム語で話しかけられたかわからないが、そういう時は笑っていた。
ところがアジア系一括りにされて、自分が含まれている事がわかれば、ふつふつと怒りが湧く。
ある時医者で
「日本人です。」
「妻は中国人で、僕は中国語ででも話せるんだけど…」
「英語で結構です。」
こういうのは序の口だ。
私が日本人と知るや嬉しそうに、妹は韓国から来た養子だ、と話す人。些細なことでも一緒くたにされてると思って、少しムッとした。
でもここで自分の心を振り返った時、日本以外のアジアの人々を本当は潜在的に見下してるんじゃないか、と感じるのである。
差別は絶対反対と公言する私は、偽善者である。