ハリウッドの銀幕スター「キング・オブ・ハリウッド」として知られるクラーク・ゲイブル(1901-1960)は、オハイオで生まれ、10ヶ月の時母が死去。3歳で父が再婚し継母に育てられる。
17歳の時、オレゴンで最初の妻になる34歳の演劇コーチのジョセフィン・ディロンと知り合い、付き合い始める。
歳の差17歳。
彼女はクラーク・ゲーブルの歯列矯正にお金を払い、ヘアスタイルやボイストレーニングなど洗練された一流の俳優になるよう磨き上げた。
ビフォーアフター。
24歳の彼と結婚した彼女は、ハリウッドやテキサスやブロードウェイに同行してスターになる前の手助けをした。
なのにクラークは離婚を切り出し離婚成立の2日後、別の富豪の女性と再婚してしまった。この人も17歳年上だ。この人も彼の成功のためにお金を使った。
クラークは悪名高い女たらしで59歳で死ぬまで5回結婚し、28人の女性と付き合った。
最初と2番目の妻は17歳年上で、愛情や経済力を利用した。
ひどい男だなと思う。
3番目の妻キャロル・ロンバードは戦争国債のキャンペーンで故郷を訪れた帰り、飛行機事故で死んだ。列車で帰れば良いものを、クラークが浮気する危険があるから急いで飛行機に乗ったそうである。
愛する妻を失ってやけを起こしたクラークは、40を過ぎて軍隊に入った。除隊後見る影もなく老けてしまい、売れなくなってしまった。
最後になった映画「荒馬と女」の発表数日後、心臓発作で亡くなる。59歳だった。5番目の妻は妊娠中だったが、遺言で彼の遺体は最も愛した3番目の妻と並べて埋葬された。
これもひどい話だなと思う。最後の奥さんは夫の死後出産、1人で子供を育てた。
ところで、共演したビビアン・リーやマリリン・モンローは、付き合った28人に入っていない。
誰もが彼と付き合いたかったわけではないようだ。
最初の妻は、晩年小さな家に住んで体も悪くし生活が困窮していたが、クラークゲーブルが遺言で家のローンを払ってあげたそうだ。
少し心温まる話だがこれぐらいやって上げて当たり前である。