空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

タミー・フェイの瞳(2021)

かつてアメリカで一世を風靡したテレビ伝道牧師ジム・ベイカーの妻タミー・フェイの栄枯盛衰の物語。

70、80年代当時のアメリカの政治や宗教についてよく描けている映画。面白くて2回観た。

可愛らしいタミーフェイがだんだんアートメイクの入ったすごい顔になっていくのも、見ものだ。

受賞もすごい。アカデミー主演女優賞、 放送映画批評家協会賞 主演女優賞、 アカデミーメイクアップ&ヘアスタイリング賞。

保守派キリスト教徒の偽善を描いているのかと思いきや、タミー・フェイの真摯な信仰心も描いている。

 

日本でも昭和の終わりの頃、彼らの番組PTLは日本語訳付きで毎週放映されていた。タミー・フェイがいつも泣きながら歌うので、アメリカではメイクが流れるのがネタにされていた。

この夫妻のショーは大成功したが、お金が儲かり過ぎて夫妻は贅沢な暮らしをするようになり、資金の使い道で詐欺疑惑、レイプ疑惑ですっぱ抜かれ、夫のジムは逮捕され全ての財産は没収された。

夫妻は「夫がいつ釈放されるかわからないから」という理由で離婚した。

懲役45年だったが、ビリー・グラハムが刑務所を訪れて一緒に祈ってジムは悔い改め、たった5年で釈放された。

タミー・フェイは2006年に病気で亡くなったが、瀕死の状態でラリーキングに出演しているのをアメリカで観た。死ぬまでブレず、神の愛をふりまいた。