空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

黒沢明「生きる」

図書館で借りた映画、黒沢明「生きる」を観る。白黒映画で結構ストーリーの展開はゆっくりしているが、面白かった。主人公の志村喬の大きく見開かれた目が印象的だった。当時の風俗や、日本の情緒もとてもいい。脇役で出ている菅井きんが若い。1952年の頃、日本ではガンは患者にも家族にも告知されなかったのだ。そして胃がんと言えば死刑宣告も同じだというセリフが何度も出て来る。今は胃がんでも完治する場合も増え、例えそうでなくてもドクターは患者に言うケースが多い。この映画の主人公は自分がガンだと知って、今までの生き方を変えるのである。「ミイラ」とあだ名を付けられていた存在感の無かった課長さんが、最期の数ヶ月で人々のために尽くし、お通夜には長屋のおかみさん達がおいおい泣きながらお焼香しにくる。
松本侑子の「ロマンチックな旅へ」を読む。彼女がハーバードの図書館で借りた本は古い本で、彼女が借りる前に借りた人の日付は1912年だっだそうだ。その人はもうこの世にいない。不思議な気持ちがしたそうだ。この本はオールコット、ローラインガルスやモンゴメリと言った、私の大好きな女流作家の足跡を追った旅の記録である。非常に興味深く読んだ。モンゴメリについて詳しく調べている人は多いけど松本侑子は繊細で上品な人だから好きだ。
話は変わって、中華風コリアン料理のジャジャン麺のレシピを見つけた。食材を買いに行って料理して食べる。夜DVDのトワイライトゾーン(1960年)を観る。

ロマンティックな旅へ アメリカ編

ロマンティックな旅へ アメリカ編