空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

スアド・生きながら火に焼かれて

生きながら火に焼かれて

生きながら火に焼かれて

すごい本を読んだ。「スアド・生きながら火に焼かれて」という告白本だ。ヨルダン西部の村で育った彼女は、ボーイフレンドの子どもを身ごもったという理由で、家族の手で火あぶりにされる。一命をとりとめて、女性援助団体の手で助けられて、ヨーロッパに逃げる事が出来、今は家族を持って幸せに暮らしている。今は「名誉の殺人」の証人として、講演活動を行っているが、そこに至るまで鬱病と戦い、つらい人生だったようだ。
それにしても彼女の育った世界では、女性は学校に行かせてもらえず、親の決めた人と結婚しないといけない。女性への虐待も多く、男児が生まれたら歓迎されるけど、女児を出産したらその場で殺す事も。この「間引き」は昔の日本でもあったらしいけど、これは飢饉のための口減らしが目的で、女の子はいらないから、という理由で家族の手で殺される、というのはなかった。これが昔話でなく、今でも中東を中心に世界のどこかで行われているというのは恐ろしい話だ。
今日は、朝からヒューズが飛んで大騒ぎとなる。ジェニーを教会に連れて行ってくれるはずのケリーが現れず、彼女は家にとどまる事に。夕飯の時間が一緒だったので、それぞれの食べ物を分け合った。