空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

行方不明になったペリー

子どもの取り扱いの難しい年代はいつだろう?ことわざにあるように数え年の7、8歳と、第2反抗期の中学生頃ではないだろうか?
うちの生徒のペリーは中学生。毎日ネクタイをしめて、私学の英国人の学校に行っている。今日は彼を迎えに行ったママが「息子がいない!」とパニックになる事件があった。やっと見つけられてうちへ。ドアを開けると右手に近所のパン屋のパン、左手に小切手を持って立っていた。「楽譜を取りに帰る暇が無かったんです。」とペリー。あるいはわざと取りに帰らなかったのである。仕方がないので私の持っているバンド譜のヘイジュードのキーボードパートを練習。007のテーマとピンクパンサーのテーマも教えた。彼が楽譜アレルギーなので「猿真似・丸暗記」手法である。日本ではこういう生徒、いなかった。
「猿真似・丸暗記」手法パターンはこうだ。

  1. 「先生あの曲弾いて」とせがむ。
  2. 弾くと大喜びし、盛んに真似する。
  3. 繰り返して憶える。
  4. 弾けた、と満足する。
  5. 家で毎日弾き、家族はうまくなっているもの、と思う。
  6. 休まず遅れず機嫌良くレッスンに来る。
  7. 楽譜をいつまでも読めない。

今日教えた日本人の4人と中国人のひとりは非常に優秀で勤勉である。初心者の双子の女の子は、歌をドレミですぐ歌える特殊な能力がある。小さい頃から童謡を何度も聞かせた、とママ。男の子は5歳と思えない四分休符を書いた。まるで活字のようであった。別の日本人姉妹も高い能力を持つ。譜面を読む力があり、音楽をとても楽しんでいる。中国人の女の子も非常に良く練習して来て、歌が上手である。今日はソルフェージュモーツアルトの曲を歌ったが、私がアルトパートを歌ってもソプラノ音程が全く崩れなかった。
ま、大変なこともあるがどの生徒も可愛い。