空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

どないせいって言うねん!

天才リチャードが来る。リストのすごい曲を弾き始める。ピアノ習い始めて1年半の子が弾く曲ではない。大きい声で言えないが、私だって弾けない。音楽学校中彼のピアノは響き渡った。心の中で「わたしにどないせいっちゅうねん!」とつぶやく。「僕の作曲した曲弾いて下さい。」と言うので弾き始めたらものすごい難しい。「僕が代わりましょう」と言って弾き始めてくれたが作曲した本人だって弾けない超絶技巧曲だ。心の動揺を見せず、「ハノン、勉強しなさい。」としたり顔で言う。最後にグリークのピアノコンチェルトを教えてくれ、と言う。有名な曲だが弾いた事ないし、楽譜だって用意されてない。でも最初の有名なところぐらいだったら、CDの真似して弾ける。弾いてみせると感激し、教えてくれとせがむ。ここから先はいつもの「猿真似、丸暗記方式」である。嬉しそうに帰って行った。どっと疲れた。
鼻ほじりカールソンは手の形を治してくれ、とママに言われているので、「美しい手の形」を楽譜の上に描いて見せて「恐竜みたいでしょう?」といったらゲラゲラ笑い転げた。ゲーブリエルはまたもや本を家に忘れる。パパによると隣の州まで弟に会いにいっていたら、取りに帰る暇がなかったそうだ。今度からピアノの稽古日に隣の州に行くときは、楽譜を持って行って欲しい。アンジェリはけがをしてレッスン時間の大半を「どうしてけがをしたか」という説明に費やした。最後にインド学校で習ったヒンディー語の歌を歌ってくれた。素晴らしくて感激する。すごい複雑な音階である。こんな歴史のある洗練された文化と音楽を身につけてるのに、バスティンの初級本をやっているのだろう、と首を傾げたくなった。

写真は今晩のラッセル