9年前の今日旅立った父。
小学生の頃。
ある夜父がタクシーで帰宅。
なかなか家に戻らないのでおかしいなと思っていたら、運転手さんが来た。なんでも下車する際運転手のミスでドアがまだ開いた状態で走り始め、転げ落ちた父は足首をそのタクシーの後輪に轢かれてしまったと言う。
運転手さんは、パニックになっていた。
救急車は呼ばす、その人のタクシーで赤川町の水野外科病院の救急に運んで、手当てを受けた。骨は折れていなかったが、かなり痛そうであった。添え木をし、包帯を巻いた。
運転手夫妻が翌日うちにお見舞いに来たのを覚えている。
その週の日曜は参観日だった
驚いたことに父は添え木を外して靴下を履き、杖もつかず背広にネクタイで参観に来てくれた。
あの痛がりが痛かったろうにな。
我慢して来てくれたんや、と気づいたのは今日だった。
親の心子知らず。